用語集|可用性(カヨウセイ)
英:availability
類:SLA / 情報セキュリティ / CIA / 完全性 / 機密性 / 信頼性 / 耐障害性
可用性(Availability)とは、システムを障害(機器やパーツの故障・災害・アクシデントなど)で停止させることなく稼働し続けること、またはその指標のことをいいます。
長い時間、システムを稼働し続けられることを高可用性(High Availability)ともいいます。
一般的に可用性は「一定時間のうち、システムを稼働可能な時間の割合(%)」を意味する「稼働率」で表現されます。特にクラウドサービスやネットワークサービス・レンタルサーバーなどでは、サービスの品質を判断するSLAの基準値に用いられています。
高い可用性を確保する方法のひとつとしては「冗長化」があります。通常のシステム構築費用よりコストがかかりますが、可用性の向上を目的とし、導入する企業は多いです。
「可用性」と「信頼性」と「耐障害性」の違い
信頼性
障害に強い、障害が発生する頻度が少ないことをいいます。一般的に、信頼性は「平均故障間隔」で表現されます。耐障害性
障害が起きてもシステムを稼働し続けられることをいいます。耐障害性が高いシステムは稼働率も高いので、可用性が高いシステムといえます。可用性は、
・IBMが提唱したシステムの評価指標「RASIS」(信頼性・可用性・保守性・保全性・機密性)
・ISO/IEC 27002で定められた情報セキュリティの3大要素「CIA(機密性:Confidentiality、完全性:Integrity、可用性:Availability)」
など、様々なIT関連のシステム・サービスの品質やセキュリティを計る上で、重要な指標となっています。
IDCFクラウドは、情報セキュリティの認証基準「ISO/IEC 27001:2022 (JIS Q 27001:2023)」を取得しており、確かな品質と高いセキュリティ水準を保証しています。