エンタープライズ(Enterprise)は、IT業界では市場規模や製品のカテゴリーとして使用されることが一般的です。サービス・製品の対象になる市場や顧客を規模で区別する際に使用します。個人事業主や中小企業が対象のSMB(Small to Medium Business)と区別するために用いることもあります。
ITの製品カテゴリとしてのエンタープライズは、「エンタープライズIT」とも呼ばれ、大規模なビジネス向けのアプリケーションやミッションクリティカルなシステムなどを指します。これらのエンタープライズシステムには高い可用性、保守性が必要とされ、専門的な知識・スキルが求められます。
近年ではビッグデータやIoTなど革新的な技術の普及に伴い、エンタープライズシステムも進化を遂げています。従来の基幹系システムだけでなく、新しい技術を取り入れたインターネットサービスやeコマースプラットフォームにも対応する必要が出てきました。
さらに、クラウドコンピューティング技術の発展により、エンタープライズシステムはクラウドサービスとして提供されることが多くなっています。これにより、従来のハードウェアやソフトウェアのインストール・管理・保守から解放され、コストや時間の削減が可能となりました。
一方で、企業規模に応じたシステム選択やコンサルティングが必要となる場合もあります。そのためにも、エンタープライズ市場では専門的な知識・スキルを持った人材が求められます。ビジネス・企業戦略・顧客ニーズと深く関連し、時代のニーズや要求変化に合わせて進化することが求められます。
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