用語集｜UTM（ユーティーエム）

英：Unified Threat Management

類：統合脅威管理

UTM（Unified Threat Management）は、ネットワークセキュリティの分野において使用されるセキュリティソリューションの一つです。日本語では統合脅威管理と言われます。これまでは外部からの脅威に対してファイアウォールやマルウェア対策ソフトなど個別に対策をするのが一般的でした。しかし、UTMでは複数のセキュリティ機能を1つのプラットフォームで統合することができるので、効率的かつ総合的なセキュリティ対策を提供することが可能となります。さらに、運用面やコスト面のパフォーマンスに優れています。

UTMにより異なりますが、主な機能には以下のものが含まれます。

1.ファイアウォール: 内部ネットワークと外部ネットワークを通るトラフィックを監視し、設定ポリシーにしたがって通信パケットの許可、遮断を実施します。

2.Webフィルタリング: インターネットへのアクセスを監視し、有害なコンテンツやウェブサイトへのアクセスを制御します。

3.アンチウイルス/アンチマルウェア: 悪意のあるソフトウェアやウイルスを検出・駆除する機能です。

4.スパムフィルタリング: スパム（迷惑メール）を検出して遮断します。

5.VPN: セキュアなネットワークを提供し、外部との通信を暗号化します。

6.侵入検知/防御システム（IDS/IPS）: 外部からの不正なアクセスや攻撃などの兆候や深刻な脅威を検知・防御します。

7.アプリケーション制御: 許可されていないアプリケーションの利用を制限する機能です。

UTMは、これらのセキュリティ機能を1つのアプライアンスで提供するため、セキュリティ管理を簡素化し、コストを削減することができます。中小規模の企業や組織に特に適しており、複雑なセキュリティ環境を統合的に管理する際に便利です。

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