「仮想化」は、本来分割できないはずの単一ハードウェア内のリソースを、論理的に分割・配分することで効率的に使用する技術のことです。
1台のサーバーコンピュータで余っている分のリソースを複数のコンピュータに分割して使用するため、複数のサーバーの利用が可能となります。
仮想化には、1台のサーバーをあたかも複数台であるように論理的に分割し、別のOSやアプリケーションの動作を行うサーバー仮想化の技術や、逆に複数のサーバーコンピューターを一つのコンピュータに見立て、容量や耐障害性を上昇させるストレージ仮想化技術など、さまざまな利用方法があります。
近年、CPUなどの処理能力は革新的に上昇しましたが、これを効率的に使用することができずに余らせてしまっており、物理的な構成で考えた場合、CPUの平均利用率は10%ほどしかありません。これを改善するのが仮想化です。
この仮想化技術は、インフラリソースの強靭さを利用し、クラウドコンピューティングの技術に用いられています。クラウドコンピューティングは、利用者への迅速な対応が必要となってくるため、巨大なインフラリソースが必要不可欠です。