サイジングとは、運用するシステムやサービスの規模に合ったリソース(サーバーやネットワーク)を見積もること、あるいは用意しておくことを指します。
サーバーにかかる負荷を見極めることを「サーバーサイジング」といいます。
サーバーやシステム負荷を最大値で予測しておくことはとても重要です。
たとえば、キャンペーンサイトや新サービスの提供開始時に、ニュースサイト掲載やCM効果、LINEなどのプッシュ配信でアクセス数が急増した時に、システムダウンなどのトラブルが起こってしまうと機会損失や評判にも影響がでるかもしれません。
ほかにも、季節や曜日・時間帯などで刻々と変化するアクセス数やユーザーの同時接続数などを考慮したサイジングが必要です。
システム運用後にサーバーを増強する場合、サービスの一時停止が伴ったり、追加コストが発生するため、システム運用前のサイジングは非常に重要な工程といえます。
適切なサイジングには、本番に近いテスト環境を用意してベンチマークを行ったりします。
また、サービスが軌道にのってからは、サービスの成長に合わせて増加していくトラフィックを考慮しながら、システム構成や規模を検討する必要があります。
このようなサイジングの難しさの問題は、クラウドサービスを利用することで解決できます。
クラウドサービスは臨機応変にリソースの増減が可能で、システムの拡張が容易に実現できるためです。
従来のように負荷の最大値に合わせて、事前にサーバー台数を確保しておく必要がなくなり、過剰投資を防ぐことができます。
クラウドなら、急激なアクセス増(バースト)が起きてもサーバーを瞬時にスケールすることができ、アクセスの収束とともにサーバーを縮小するなどリソースコントロールが自由に効き、システムの安定運用とコスト削減が可能です。