スケールアップとはサーバー処理能力向上の方法の一つで、メモリやハードディスクを増設したり、CPUをより上位スペックに交換(スペックアップ)したりして、サーバーそのもののパフォーマンスを向上させることです。
一般的に、クラウド(IaaS)では、サービス事業者から提供される管理パネルから、CPU、メモリなどのリソースを簡単に拡張することができます。APIを利用することによって、サーバーの負荷状況に応じて自動的にリソースを拡張させるような設定も可能です。
無駄のないリソースの最適化、管理・運用の手間の削減によって、コストダウンにつながります。
特に、扱うデータを複数サーバーに分散させづらい場合には、スケールアップが有効です。
また、従来のクラウドサーバーでは、スペックアップ時に仮想マシンの停止が伴っていましたが、IDCFクラウドでは「無停止スペックアップ」に対応しており、仮想マシンを停止することなくわずか数秒でスペックアップが完了するのが大きな特長です。
「スケールアップ」と「スケールアウト」の違い
スケールアップと対照的な方法として「スケールアウト」があります。サーバーの台数を増やすことでシステムの性能を向上させることをスケールアウトといいます。