レイテンシとは、データ転送における指標のひとつで、転送要求を出してから実際にデータが送られてくるまでに生じる、通信の遅延時間のことをいいます。
この遅延時間が短いことをレイテンシが小さい(低い)、遅延時間が長いことをレイテンシが大きい(高い)と表現しています。
インターネット通信においてデータ転送速度が遅延することはユーザーの不満につながりやすく、離脱者を増やす(=収益機会を逃す)重大な課題となりやすいため、Webサイトやゲーム・アプリのような即応性が求められるコンテンツを提供する場合や、スマートデバイスを活用したサービスを提供する場合には重視されている指標です。
システムの個々の要素のデータ処理能力が高かったとしても、要素間のデータ転送におけるレイテンシが大きいとシステム全体の処理能力は低くなってしまいます。
システム全体のレイテンシを高めるにはサーバーの処理性能向上やネットワーク帯域の確保、コンテンツの一次キャッシュの拡充などの対策が施されるケースがあります。
IDCフロンティアの全データセンターでは、東日本・西日本の大規模拠点および首都圏データセンター群でのレイテンシを、遅延を意識しない範囲でカバーする拠点構成になっています。
最新設計を導入した福島白河データセンターでは、最短ルートの光ファイバー設計で遅延を最小限にとどめ、首都圏からのレイテンシ(通信遅延)は3.5ミリ秒前後となっており、ネットワークレスポンスは東京近郊レベルです。
一方の西日本をカバーする福岡北九州データセンターと大阪間を、高速で大容量のネットワークで接続することで10ミリ秒圏内のレスポンス環境を実現しています。
また、クラウドサーバーにおけるレイテンシでは、一般的にサービスのインフラ基盤となるデータセンターの拠点が国内にある場合には、海外拠点のクラウドサーバーを活用するのに比べてデータ転送時間が短くなるため、検討材料のひとつとされるケースも多くなっています。
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