「kVA(キロボルトアンペア)」は、電力の単位の1つです。VAは皮相電力といわれ、単位の計算は電圧×電流です。
kVAの「k」は、km、kgといった「k」と同じ接頭詞で1000を表します。よって以下のように計算されます。
・1km = 1000m
・1kg = 1000g
・1kVA = 1000VA
馴染みのある電力の単位としてW(ワット)があります。
ワットも電圧×電流の単位ですが、ワットは電気機器が機能として[実際に消費される電力]を表す単位で、ボルトアンペアは[電気機器を動かすのに消費される電力]を表す単位となります。
例えば、電子レンジを温める機能に消費される電力の単位はワットで、電子レンジを動かす電力がVAとなります。
電気機器は、回路配線・センサーなどといった機能を動かす以外にも電気を消費します。
ボルトアンペアがワットより消費電力が小さくなることはありません。電球や熱機器はVAとワットが一致していることが多かったりしますが、電子レンジやIT機器などの電気機器は、VAがワットを大きく上回っていることが多かったりします。
そのため、データセンターを利用する際には、必ず利用ラックのVAを確認し、その容量内で利用することが重要となります。