プレスリリース(2016年)

クラウド事業者3社が連携し、国内中小企業向けにデータ分散保存の仕組みを実現

複数拠点にデータを分割し秘匿性の高いデータを安全に保存

2016年09月15日

株式会社IDCフロンティア(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:石田 誠司、以下IDCF)、さくらインターネット株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:田中 邦裕、以下さくらインターネット)、ニフティ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:三竹 兼司、以下ニフティ)の3社は連携して、株式会社エーティーワークス(本社:富山県富山市、代表取締役社長:伊東 孝悦、以下エーティーワークス)が提供するデータ保存専用サーバー機器「Store-Box Air」に各社のオブジェクトストレージ(※1)を提供し、分割されたデータを異なるクラウド事業者のデータセンターに安全に保存できる仕組みを実現しました。「Store-Box Air」は、エーティーワークスが9月28日(水)から提供を開始します。

「Store-Box Air」は、オフィス内に設置するだけで、月額約3万円のコストで秘匿性の高いデータをクラウド上に分散して保存できる、データ保存専用の小型サーバーです。
データの保存には秘密分散技術(※2)を用いているため、非常に細かいレベルで分割された各々のデータ(分割データ)だけでは、元データを復元することはできません。一方で、分割データ自体には冗長性を持たせることで、仮に分割データの一つが欠けても元データを復元することができます。分割データの保存先は「IDCFクラウド」「さくらのクラウド」「ニフティクラウド」のオブジェクトストレージとなっており、各クラウド事業者の地理的にも分散された国内データセンターに保存するため、より安全な状態でデータを保管することが可能です。

<「秘密分散技術」を用いたクラウド分散保存のイメージ>


企業で保管するデータの種類は多岐にわたり、事業存続に必要な業務データだけでなく、個人のプライバシーに関わる医療データや、監視カメラで記録された映像など、慎重な取り扱いを求められる秘匿性の高いデータも増加しています。特に中小企業にとっては、年々増大するデータを継続して保管し続けるために数百万円から数千万円単位で必要となるストレージ機器の設置コストや維持・運用工数の低減、またデータの漏えいや消失などといったリスクの最小化が大きな課題となっています。

IDCF、さくらインターネット、ニフティの3社は、エーティーワークスが提供する「Store-Box Air」での連携を通して、このような中小企業の課題解決に引き続き取り組んでまいります。

※1 オブジェクトストレージ
データを「オブジェクト」という単位で扱い記憶する方式。ディレクトリ構造で管理するファイルストレージとは異なり、データサイズやデータ数の保存制限がないため、大容量データの保存に適している。

※2 秘密分散技術
一定数以上の分割されたデータを揃えない限り、元データに関する情報を得ることができない技術のこと。

以上


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<Store-Box Airについて>
エーティーワークスが提供する「Store-Box Air」は、オフィスに設置するだけで機密情報や企業が保有している重要なデータをクラウドストレージ上へ分散して保存する、省スペースセキュリティアプライアンスサーバーです。データは秘密分散技術によって3分割され、2つ以上揃えなければ元データを復元することができないという特性を持っています。

「Store-Box Air」の詳細は以下のURLをご覧ください。
 https://www.atworks.co.jp/info/pressrelease20160915/

<企業情報>
【IDCフロンティアについて】(https://www.idcf.jp)
社名:株式会社IDCフロンティア(IDC Frontier Inc.)
代表者:代表取締役社長 石田 誠司
事業内容:
株式会社IDCフロンティアは、Yahoo! JAPANグループのクラウドコンピューティングとデータセンター事業を担う戦略的子会社として、クラウド、ビッグデータ分析、ネットワークセキュリティ、ハウジングなどのITインフラを提供しています。国内最大規模を誇る広帯域のバックボーンネットワークと圧倒的な拡張性を持つ最新鋭のデータセンターを首都圏・東日本・西日本で展開しており、サーバーセンターからデータを集積するセンターへの変革を推し進め、お客さまの課題を解決するとともにデータが生み出す新しい価値を提供しています。

【さくらインターネットについて】(https://www.sakura.ad.jp/)
社名:さくらインターネット株式会社(SAKURA internet inc.)
代表者:代表取締役社長 田中 邦裕
事業内容:
さくらインターネット株式会社は、国内の自社運営データセンターでレンタルサーバーや専用サーバー、VPS、クラウドなどのインターネットインフラサービスを提供しています。日本におけるインターネットの草創期である1996年の創業以来、インターネット環境の変化とともにユーザーのニーズに応じた多様なサービスを開発し、ビジネスを支援しています。

【ニフティについて】(http://www.nifty.co.jp/)
社名:ニフティ株式会社(NIFTY Corporation)
代表者:代表取締役社長 三竹 兼司
事業内容:
ニフティ株式会社は、インターネットサービス「@nifty(アット・ニフティ)」を運営するイン
ターネットサービス事業者です。光ファイバーや高速モバイル通信などの接続サービスやWeb
サービス、各種アプリのほか、高性能・高信頼のクラウドサービス『ニフティクラウド』などの法人向けサービスを提供しています。“ニフティとなら、きっとかなう。With Us, You Can.”をコーポレートメッセージとし、高品質で安心・安全なサービスの提供を通じて、お客様の日々の生活をより便利で豊かにするための支援をしています。


<リリースに関する報道機関からの問い合わせ先>
■IDCフロンティア ビジネス開発本部
電話:03-4354-0155
メールアドレス:pr@idcf.jp
コーポレートブログ For Your IDCF:http://fy.idcf.jp
Twitter公式アカウント:idcfrontier
Facebookページ:https://www.facebook.com/fb.IDCFrontier

■さくらインターネット 広報
電話:03-5332-7072
メールアドレス:press-ml@sakura.ad.jp