株式会社IDCフロンティア（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：石田 誠司、以下IDCF）は、ディープラーニングを容易に実現するGPUを搭載した高性能GPUコンピューティングを、クラウドサービスとして提供することを発表します。提供開始は2016年第3四半期（10～12月）を予定しています。

本GPUコンピューティングは、NVIDIA社（本社：米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO：ジェンスン・フアン、Nasdaq：NVDA、以下NVIDIA）の「NVIDIA(R) Tesla(R) GPUアクセラレータ」をサーバーに搭載し、ディープラーニングに不可欠である高度な処理能力を発揮する最上位の仮想マシンとして提供します。これは、IDCFクラウドの最上位タイプ「highio.5XL128」（CPU 40コア 2.5GHz相当）と比較した場合、約20倍の演算処理能力を発揮します。

画像解析や音声認識をはじめ、科学分野や研究開発におけるディープラーニングの応用には、膨大な処理能力が求められます。従来のCPUベースのコンピューティング環境では、多くのノードを束ねて処理を行う必要があり、処理に必要な時間やサーバー環境の構築、それら機器を設置するデータセンターにおける大量の排熱や膨大な電力消費といった課題がありました。

ディープラーニング向けに開発されたNVIDIAのGPUでは、逐次処理用に最適化された数個から数十個のコアから成るCPUに対して、並列作業を効率よく処理する何千ものコアが搭載されています。これにより、大量のデータをCPUの場合と比較して最大10倍の速度で高速処理することができます。このGPUを搭載したサーバーをクラウドで提供することで、ユーザーは強力なコンピューティングパワーを必要なときに手に入れることができ、処理基盤の構築や維持・運用の時間短縮とコスト削減を実現することができます。

■GPUコンピューティングの概要
　GPU　　　　：NVIDIA(R) Tesla(R) GPUアクセラレータ（PCIe対応）×2
　メモリ容量　：128GB
　利用料金　　：未定（従量料金を採用）
　提供開始　　：2016年第3四半期（10～12月）
　　　　　　　※上記はサービスの提供開始時に変更される場合があります。

IDCFは、データセンター事業を基盤としたクラウド事業の拡大を推進しており、企業がITインフラの設計や移行時にクラウドを優先して検討する「クラウドファースト」の流れに応えてきました。また、ビッグデータの分析プラットフォームを新たに展開し、クラウドでデータを処理するだけでなく、「データ集積地」（データも集積するセンター）となるべくビジネスモデルの変革を進めています。

IDCFは、自社でデータセンターを保有し、高速大容量ネットワークからクラウドまで一貫して提供しています。多様なデータを集積、大容量のデータの保管し、インターネットを介さずに同一のデータセンター内で分析・解析できることは大きな強みであり、こうしたコンピューティングパワーを通じてお客様のITインフラ利用に革新をもたらしてまいります。

以上

＜企業情報＞
【IDCフロンティアについて】（https://www.idcf.jp）
社名：株式会社IDCフロンティア（IDC Frontier Inc.）
代表者：代表取締役社長　石田 誠司
事業内容：クラウド事業、データセンター事業、ホスティング事業、IPネットワーク事業、コンサルティング、システム構築・運営、その他
株式会社IDCフロンティアは、Yahoo! JAPANグループのクラウドコンピューティングとデータセンター事業を担う戦略的子会社として、クラウド事業、データセンター事業、ホスティング事業、IPネットワーク事業、コンサルティング、システム構築・運営を事業内容とし、日本のビジネスシーンの発展と活性化を支える情報技術基盤を提供しています。長年の経験で培った高信頼データセンターを全国で運用しており、ビジネスユーザーのクラウドコンピューティングやオープンプラットフォームの利活用を推進しています。

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