「IDCFクラウド」にオールフラッシュを採用しI/O性能を約2倍に向上
本日より西日本リージョンから提供開始、ストレージは国内事業者最安クラスの20円/GB
2015年11月10日
株式会社IDCフロンティア(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:中山 一郎、以下IDCF)は、北九州データセンターに西日本リージョンを新設し、同社のセルフサービス型のクラウドコンピューティングサービスである「IDCFクラウド」の提供を本日より開始しました。本サービスは、現在提供中の東日本リージョンの機器構成に新たにオールフラッシュストレージを採用し、I/O性能を従来の約2倍(最大約40倍)(*1)に向上しています。
「IDCFクラウド」は、パワフルなクラウドをコンセプトに、従来のサービスを全面刷新して2014年10月15日より提供を開始したクラウドサービスです。今回、オールフラッシュストレージには国内IaaS事業者としては初となる「EMC XtremIO(エクストリームアイオー)」を採用し、クラウドサーバーが稼働する機器から磁気ディスクを排してサービスのアーキテクチャも改善しました。
今回のサービス開始により、クラウドの利用においても国内東西でシステムの地理的な分散と、稼働するデータセンターの電力会社の分散が可能となり、リージョン間でのWebサイト冗長やバックアップサイトへの切り替え、データのバックアップなど、事業継続の観点におけるリスクを低減できるようになります。また、機器の物理的な動作を伴う磁気ディスクとは異なり、フラッシュディスクでは常時高速で安定的なI/O性能を得ることができます。IDCFでは、西日本リージョンを東日本リージョンと並ぶプライマリーサイトとしての利用も想定しており、ユーザーはシステム構成の選択肢増加とパフォーマンス面での最適化が期待できます。
「IDCFクラウド」の西日本および東日本リージョン
西日本リージョンから新たに提供される「IDCFクラウド」の特長は次の通りです。
・東日本に加え西日本地域に新たなリージョンを設け稼働システムの地域と電力会社分散を両立
・西日本リージョンではオールフラッシュストレージを採用しI/O性能を従来比の約2倍(最大約40倍)高速化
・主要国内IaaS事業者最安クラス(*2)、フラッシュのディスク料金がギガバイトあたり20円
・オールフラッシュの仮想マシンを月額500円から、東西両リージョン共通のプランで提供
・サービスのアーキテクチャの改善によりHighIOタイプのI/O性能も従来比の約2倍に
IDCFは、データセンター事業を基盤としたクラウド事業の拡大を推進しており、企業がITインフラの設計や移行時にクラウドを優先して検討する「クラウドファースト」の流れに応えてまいりました。また、ビッグデータの分析プラットフォームを新たに展開し、クラウドでデータを処理するだけでなく、「データ集積地」(データも集積するセンター)となるべくビジネスモデルの変革を進めています。
引き続き「IDCFクラウド」を中心にクラウドサービスの更なるラインアップを拡充・強化し、自社で保有するデータセンターおよび高速大容量ネットワークの拡張も継続して、お客さまのITインフラ利用に革新をもたらすサービスの提供に取り組んでまいります。
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このたび提供を開始した西日本リージョンの「IDCFクラウド」には、EMCジャパン株式会社のオールフラッシュストレージ「EMC XtremIO(エクストリームアイオー)」を採用しております。サービスの提供開始に伴いエンドースメントを頂戴しております。
<EMCジャパン株式会社様からのエンドースメント>
EMCジャパン株式会社は、株式会社IDCフロンティア様がこのたび新たに西日本リージョンより提供を開始される「IDCFクラウド」を心より歓迎いたします。今回、同サービスで採用されたオールフラッシュアレイ「XtremIO」は、高パフォーマンスかつ低レイテンシーなI/O環境を実現するため、高負荷なI/O環境が求められる幅広い業種・業界のお客様のお役にたてるものと信じています。併せて「XtremIO」をご採用頂いたことでコスト削減も実現し、低価格かつ高品質なI/O環境を「IDCFクラウド」をお使いになるお客様に、提供できるものと考えています。今後も、EMCジャパンが提供する各種ソリューションにより「IDCFクラウド」を活用されるお客様に価値あるテクノロジーを提供して参ります。
EMCジャパン株式会社
代表取締役社長
大塚 俊彦
<IDCFクラウドについて>
「IDCFクラウド」は、パワフルなクラウドをコンセプトに提供を開始したクラウドサービスです。クラウド基盤には国内外で多くの商用実績があるCloudStackを採用し、ユーザーエクスペリエンスを重視したシンプルで使いやすいインターフェースを実現しています。仮想マシンの作成時間は世界最速クラスの1台なら約20秒、並列作成なら3分で100台(1台約2秒)もの作成時間を誇り、利用料金も国内最安水準の1時間1円/月額500円から、ioMemoryを搭載した超高速I/Oタイプまで幅広くラインアップしています。また、国内自社データセンター運用で、品質面においてもSLA99.999%の高い可用性を有しており、ASPICクラウドアワード 2015ではIaaS・PaaS部門の「総合グランプリ」を受賞いたしました。
■IDCFクラウドのリージョンおよびゾーン
リージョン | 西日本リージョン (2015年11月10日提供開始) | 東日本リージョン (2014年10月15日提供開始) |
---|---|---|
仮想マシンディスク | フラッシュディスクのみ | ハードディスク/フラッシュディスク(ハイブリッド) |
提供データセンター |
北九州データセンター (福岡県北九州市) |
白河データセンター (福島県白河市) |
ゾーン名称 | augusta |
tesla pascal henry joule |
プラン/タイプ | CPU | クロック (GHz) | メモリ (GB) | 帯域 (Gbps) | 従量料金 (時間) | 月額上限料金(*1) (ディスク料金含) |
---|---|---|---|---|---|---|
Light S1 | 1 | 0.8 | 1 | 2 | 0.40円 | 500円 |
Light S2 | 1 | 1.6 | 2 | 2 | 2.90円 | 1,700円 |
Standard S4 | 1 | 2.4 | 4 | 2 | 11.00円 | 5,600円 |
Standard S8 | 1 | 2.4 | 8 | 2 | 18.00円 | 9,100円 |
Standard M8 | 2 | 2.4 | 8 | 2 | 30.00円 | 14,800円 |
Standard L16 | 4 | 2.4 | 16 | 2 | 60.00円 | 29,300円 |
Standard XL32 | 8 | 2.4 | 32 | 2 | 120.00円 | 58,300円 |
HighCPU M4 | 2 | 2.6 | 4 | 2 | 19.00円 | 9,500円 |
HighCPU L8 | 4 | 2.6 | 8 | 2 | 38.00円 | 18,600円 |
HighCPU XL16 | 8 | 2.6 | 16 | 2 | 76.00円 | 36,900円 |
HighCPU 2XL32 | 16 | 2.6 | 32 | 2 | 152.00円 | 73,500円 |
HighMEM M16 | 2 | 2.2 | 16 | 2 | 31.00円 | 15,300円 |
HighMEM L32 | 4 | 2.2 | 32 | 2 | 62.00円 | 30,300円 |
HighMEM XL64 | 8 | 2.2 | 64 | 2 | 124.00円 | 60,300円 |
HighIO 5XL128 | 40 | 2.5 | 128 | 5 | 370.00円 | 179,000円 |
※Light:低コストのエントリータイプ/Standard:標準タイプ/HighCPU:ハイCPUタイプ
HighMEM:ハイメモリタイプ/HighIO:ハードウェア専有タイプ
※HighIO 5XL128はハードウェア専有タイプで、より高速のアクセスが可能なサンディスク社のFusion ioMemory PX Seriesを搭載しています。西日本リージョンのHighIO 5XL128は11月12日より提供開始予定です。
■IDCFクラウドのボリューム利用プラン
リージョン | ボリューム | ディスク仕様 | 従量料金 (時間/GB) | 月額上限料金 (GB) |
---|---|---|---|---|
西日本リージョン |
共有ディスク(基本) データディスク(追加) | フラッシュディスク | 0.04円 | 20円 |
東日本リージョン |
共有ディスク(基本) データディスク(追加) |
ハードディスク/ フラッシュディスク (ハイブリッド) | 0.04円 | 20円 |
なお、IDCFクラウドの機能詳細や仕様などを記載した、サービスページのURLは次の通りです。
http://www.idcf.jp/cloud/
以上
*1 IDCFクラウドの磁気ディスクとオールフラッシュの機器構成を比較した場合(ルートディスク同士のRead性能比較の場合、最大で約40倍)。
*2 国内の主要なIaaS提供事業者での比較(IDCフロンティア調べ)
*3 IDCFクラウドでは月額上限ありの従量課金方式を採用しています。この方式は約20日間までは従量で利用料が課金され、以降は月内まで一定額となるものです。本プレスリリースでは標準のテンプレートを利用しディスク容量が15GBの場合のボリュームディスク料金(300円)もサーバー料金に合算して月額の利用料金を算出しています。
*4 HighIO 5XL128はハードウェア専有タイプのためディスクも含めた料金となります。
<企業情報>
【IDCフロンティアについて】(http://www.idcf.jp)
社名:株式会社IDCフロンティア(IDC Frontier Inc.)
代表者:代表取締役社長 中山 一郎
事業内容:クラウド事業、データセンター事業、ホスティング事業、IPネットワーク事業、コンサルティング、システム構築・運営、その他
株式会社IDCフロンティアは、Yahoo! JAPANグループのクラウドコンピューティングとデータセンター事業を担う戦略的子会社として、クラウド事業、データセンター事業、ホスティング事業、IPネットワーク事業、コンサルティング、システム構築・運営を事業内容とし、日本のビジネスシーンの発展と活性化を支える情報技術基盤を提供しています。長年の経験で培った高信頼データセンターを全国で運用しており、SaaS/PaaS/IaaSに代表される高付加価値サービスの開発と提供に取り組み、ビジネスユーザーのクラウドコンピューティングやオープンプラットフォームの利活用を推進しています。
<サービスに関する問い合わせ先>
■IDCフロンティア カスタマーデスク
Tel:0120-26-2725(平日9:00~17:00)
E-mail:service@idcf.jp
<リリースに関する報道機関からの問い合わせ先>
■IDCフロンティア 経営戦略本部 経営企画部
電話:03-4354-0155
メールアドレス:pr@idcf.jp
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