プレスリリース(2012年)

IDCフロンティア、クラウドストレージ・データベース分野のサービス強化

Yahoo!クラウド ストレージの販売開始と分散型データベースサービスの開発を開始

2012年09月06日

株式会社IDCフロンティア(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:真藤 豊、以下IDCフロンティア)は、ヤフー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:宮坂 学、以下Yahoo! JAPAN)と連携してクラウドストレージおよびデータベース分野のサービスを強化し、サービス展開することを発表いたします。

第一弾として、Yahoo! JAPANが本日より提供を開始する容量無制限のビジネス向けクラウドストレージサービス「Yahoo!クラウド ストレージ」をIDCフロンティアがサービスの販売と契約を行います。Yahoo!クラウド ストレージは、パーソナルクラウドサービスであるYahoo!ボックスやオンライン動画配信サービスであるGyaO!などのサービスで利用されています。大量の画像やドキュメント、動画データなど、あらゆる形式のファイル(*1)の保存に対応し、バックアップデータの保存や、ウェブコンテンツの配信などにご利用いただけます。

また、従来、データを管理する方式としてはMySQLなどに代表されるリレーショナルデータベースが多く利用されてきました。このリレーショナルデータベースが不得意としている非定型データや大規模データを扱う方式として、近年NoSQLと呼ばれるデータストア技術が注目されており、これらは分散処理技術を基にした優れた拡張性から、膨大なデータを扱うビッグデータの処理などで利用されはじめています。

そこで、第二弾として、IDCフロンティアとYahoo! JAPANは、米国Basho Technologies, Inc.(バショー・テクノロジーズ、以下Basho社)の分散型データベースおよびクラウドストレージ技術「Riak」を用いた共同のサービス開発を開始します。IDCフロンティアは、2012年7月にBasho社に対して第三者割当による610万ドルの出資を行い、戦略的資本提携を行いました。今後、分散型NoSQLデータベース技術を用いた大規模データベースサービスの提供を予定しています。

日本最大規模のインフラ環境と様々なインターネットサービスを展開するYahoo! JAPANと、Yahoo! JAPANグループでクラウドとデータセンター事業を展開するIDCフロンティアは、ビジネス向けのクラウドコンピューティングサービスを共同で強化してまいります。

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<Yahoo!クラウド ストレージの特長>
1.Yahoo! JAPANが利用する日本最大規模のインフラ環境と豊富な利用実績
Yahoo!クラウド ストレージは、Yahoo! JAPANが持つ日本最大規模のインフラ環境を利用できます。Yahoo!ボックスやGyaO!などYahoo! JAPANの様々なサービスで利用されています。また、標準提供のCDN(*2)(Contents Delivery Network)機能を利用することで、大量のコンテンツ配信にも対応可能です。

2.国内最安値水準のストレージ価格を実現
料金は使用量に応じた従量課金(ストレージ使用量とネットワーク転送量)を採用しています。ストレージ利用価格は国内最安値水準の1GB 10円(*3)から利用できます。また、初期費用やリクエスト課金(*4)は不要です。

3.REST形式のAPIと99.9%のSLA(*5)
APIは、業界標準として広く利用されているREST形式(*6)です。保存データは自動的に多重化され、冗長性を確保。99.9%以上の可用性を保証します。

*1 オブジェクト形式のファイルのみ保存可能です。バイナリ形式は保存できません。
*2 音楽や動画など、デジタルコンテンツの大量配信に対応したネットワーク。
*3 クラウドストレージを提供する国内企業を調査。2012年8月時点Yahoo! JAPAN調べ。
*4 ダウンロードやアップロードのリクエスト数に応じて課金される料金。
*5 Service Level Agreement の略。サービス提供者が、利用者にサービスの品質を保証する制度。
*6 Representational State Transferの略。WebAPIの設計技術の一つ。

<Basho社のRiakについて>
Riakは、2011年9月の「Riak v1.0」の発表以来、世界規模で急速に成長している高可用性の分散型データベースです。Basho Technologiesは今年3月、シンプルな分散型エンタプライズソフトウェア「Riak CS」を発表しました。Riak CSは、マルチテナント機能とAmazon S3対応APIを提供し、パブリックとプライベートクラウドの包括的なストレージプラットフォームを企業に提供します。 Basho社のRiakの特長は次の通りです。

1.マスターレス構成による単一障害点の排除
2.マルチノードによる高い耐障害性とノードの追加・削除によるスケールアウト
3.複数サイトへの自動分散と低レイテンシのサイト間レプリケーションによる高パフォーマンス

以上

<企業情報>
【IDCフロンティアについて】(http://www.idcf.jp)
社名:株式会社IDCフロンティア(IDC Frontier Inc.)
代表者:代表取締役社長 真藤 豊
事業内容:クラウド事業、データセンター事業、ホスティング事業、IPネットワーク事業、コンサルティング、システム構築・運営、その他
株式会社IDCフロンティアは、Yahoo! JAPANグループでクラウドコンピューティングとデータセンター事業を担う戦略的子会社として、クラウド事業、データセンター事業、ホスティング事業、IPネットワーク事業、コンサルティング、システム構築・運営を事業内容とし、日本のビジネスシーンの発展と活性化を支える情報技術基盤を提供しています。長年の経験で培った高信頼データセンターを全国9か所で運用しており、SaaS/PaaS/IaaSに代表される高付加価値サービスの開発と提供に取り組み、ビジネスユーザーのクラウドコンピューティングやオープンプラットフォームの利活用を推進しています。

【Basho Technologies社について】(http://www.basho.com)
社名:Basho Technologies, Inc.
代表者:代表取締役 兼 最高経営責任者 Donald J. Rippert(ドナルド・リパート)
事業内容:データベース技術の開発および提供
Basho Technologiesは、拡張性の高いデータインテンシブなウェブ、モバイル、およびe-コマースアプリケーションおよび大規模クラウドコンピューティングプラットフォームの実現に使用される高可用性分散データベース技術です。Bashoのお客様には、急成長中のウェブ企業や、大手フォーチュン500企業などがあり、Riakを、コンテンツ配信プラットフォームグローバルセッションストアの実装や、ロギング・検索・分析などの大量のデータの情報集約、体系化されていないデータの管理・保管・ストリーミング、拡張可能なクラウドコンピューティングプラットフォームの構築などに使用しています。

Riakはオープンソースで、 www.basho.com/resources/downloads から、ダウンロードできます。Riak EnterpriseDSでは、先進的なレプリカ、サービス、年中無休24時間のサポートが利用できます。Riak CSは、先進的なレポート機能と、Amazon S3互換API機能のあるマルチテナントのオブジェクトストレージを実現します。詳しい情報は、 www.basho.com をご覧いただくか、Twitter ( www.twitter.com/basho )をフォローしてください。

<サービスに関する問い合わせ先>
■IDCフロンティア カスタマーデスク
Tel:0120-26-2725(平日9:00〜17:00)
E-mail:service@idcf.jp

<リリースに関する報道機関からの問い合わせ先>
■IDCフロンティア 広報宣伝グループ
電話:03-4354-0155
メールアドレス:pr@idcf.jp
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