プレスリリース(2012年)

IDCフロンティア、企業内システムのクラウド化支援サービスを強化

移行ソリューションからOracle(R) Database対応の仮想マシンまで提供し利便性を更に向上

2012年06月13日

株式会社IDCフロンティア(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:真藤 豊、以下IDCフロンティア)は、クラウドコンピューティングサービスであるIDCフロンティア クラウドサービス(以下、IDCFクラウド)の機能を強化し、企業の自社管理下にあるサーバーのクラウド移行を一貫してサポートするサービスを6月13日より提供を開始します。

この度、物理サーバーのイメージを仮想マシンへ移行するP2V(Physical to Virtual)サービスと、Oracle Database専用のクラウド環境を新たに提供し、これにより、企業が自社の設備で運用するオンプレミス環境の物理サーバーから、仮想化されたクラウドへの移行が容易となり、保守契約期限が過ぎた旧式サーバーの刷新、データセンターへの移設による運用・管理コストの削減、仮想マシンへのシステム集約によるサーバー総利用電力の削減効果が期待できます。

IT専門調査会社IDC Japanによると、国内のパブリッククラウドサービス市場は年々増加しており、2011年〜2016年の年間平均成長率は38.8%、2016年の市場規模は2011年比5.2倍の3,412億円に達する(*1)と言われています。しかしながら、企業内情報システムはインフラ運用コストの増大や昨今の電力事情への対応などの課題を抱えながらも、セキュリティや稼働率を重視する余り従来からの自社設備と物理サーバーで運用するケースが多く、クラウドへの移行が本格化するのはこれからであると言われています。

そのような中、IDCフロンティアは安心して企業内システムをクラウドに移行できるようにするため、IDCFクラウドのSLA(Service Level Agreement:品質保証制度)を国内のパブリッククラウドサービスとして初めて99.99%から99.995%へサービスレベルを向上させ(*2)、データセンターのハウジングラックとIDCFクラウドを接続するハイブリッド構成の提供(*3)や、各省庁が策定したクラウドサービス利用における情報セキュリティや医療情報システムの運用に関するガイドラインにも準拠(*4)することで、従来の一般的なパブリッククラウドでは要件を満たすことができなかった、高度なセキュリティが求められるIT基盤としても利用することが可能なインフラ環境を提供して参りました。

すでに自社の社内情報システムでも、物理サーバーから仮想マシンへの移行によりデータセンターの利用ラック数と使用電力の85%削減(*5)を実現しており、この度の機能強化により、今後より多くの業種・業態や、エンタープライズ用途でのクラウドサービスの普及がより一層加速されるものと期待しています。

尚、従来からの企業内システムのクラウド化支援と、クラウド移行サービスおよび、IDCFクラウドの機能強化に関する詳細は次の通りです。

1.クラウドサービスの可用性を高め、SLA(品質保証制度)99.995%の提供
2.各省庁策定のクラウドサービス利用における情報セキュリティ等に関するガイドライン準拠
3.仮想マシンとお客様オフィス間を接続するプライベート接続サービス
4.仮想マシンとデータセンターのラック間を接続するプライベート接続サービス
5.物理サーバーイメージを仮想マシンへインポートするP2Vサービス(新規提供開始)
6.Oracle Database対応仮想マシンの提供(新規提供開始)

■物理サーバーイメージを仮想マシンへインポートするP2Vサービス
お客様の物理サーバーからOSやアプリケーションの設定情報も含めた一式のイメージファイルを作成し、IDCFクラウドの仮想マシンへインポートするサービスです。イメージファイルの作成作業から、インポートするイメージを一時的に保存するオンラインストレージ領域も無償で提供、マシンイメージの取得から仮想環境へのインポート(P2V2V)まで代行して対応するため、クラウドへの移行時に物理サーバーで稼働するシステムを再構築する必要がなく、スピーディーかつ低コストでクラウドへの移行を実現します。

また、本サービスはパートナー企業とIDCフロンティアが共同で作業を代行し、兼松エレクトロニクス、デジタルテクノロジー、ネットアシスト、プラネット、ミツイワ、ユニアデックスおよび他パートナー各社からクラウド移行ソリューションとして提供されます。

■Oracle Database対応仮想マシンの提供
企業の社内システムなどで数多く採用されている米国オラクル社製のデータベースを稼働させる専用の環境を設け、Oracle Database対応仮想マシンとして提供をいたします。これにより、企業内のデータベースサーバーで利用しているライセンスを持ち込んでクラウド環境に移行することができ、1〜4CPUタイプの仮想マシンで料金は1台あたり15,750円から利用が可能です。

本サービスは、IDCFクラウド マネージドタイプでの提供となります。

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【IDCフロンティア クラウドサービスについて】
IDCフロンティアのクラウドサービスは、「世界標準クラウド」「多様なバリエーション」「日本品質の信頼性」をコンセプトにITリソースを構築・管理できるIaaS型のパブリッククラウドサービスです。長年のデータセンター運用経験と実績で培ったサーバーやネットワーク基盤の運用に関するベストプラクティスをフルに活用し、国内では先駆けとなる2009年6月から国内データセンターでのサービスの提供を開始し、専任担当による運用サポートを提供するマネージド型と、クラウド基盤にCloudStackを採用したWeb経由で必要なときに必要なだけ利用者自身がITリソースを構築・管理できるセルフポータル型サービスをSLA99.995%の高い品質で提供しています。

以上

*1 出典:IDC Japan,2012年5月「国内パブリッククラウドサービス市場予測を発表」(プレスリリース)
*2 2012年4月23日よりIDCFクラウドのSLAを99.99%から99.995%に向上。
*3 2009年12月8日より仮想マシンとオフィスまたはデータセンター間を結ぶプライベート接続サービスを提供。
*4 経済産業省:「クラウドサービス利用のための情報セキュリティマネジメントガイドライン」(2011年4月)および厚生労働省:医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第4.1版」(2010年2月)
*5 2011年6月実施の自社情報システム移行例:4ラック42台の物理サーバーを40台の仮想マシンに集約。使用電力は10.6kWから1.5kWとなり85%削減の効果。

<企業情報>
【IDCフロンティアについて】(http://www.idcf.jp)
社名:株式会社IDCフロンティア(IDC Frontier Inc.)
代表者:代表取締役社長 真藤 豊
事業内容:クラウド事業、データセンター事業、ホスティング事業、IPネットワーク事業、コンサルティング、システム構築・運営、その他
株式会社IDCフロンティアは、日本のビジネスシーンの発展と活性化を支える情報技術基盤を提供しています。長年の経験で培った高信頼データセンターを全国9箇所で運用しており、SaaS/PaaS/IaaS に代表される高付加価値サービスの開発と提供に取り組み、ビジネスユーザーのクラウドコンピューティングやオープンプラットフォームの利活用を推進しています。

<サービスに関する問い合わせ先>
■IDCフロンティア カスタマーデスク
Tel:0120-26-2725(平日9:00〜17:00)
E-mail:service@idcf.jp

<リリースに関する報道機関からの問い合わせ先>
■IDCフロンティア 広報宣伝グループ
電話:03-4354-0155
メールアドレス:pr@idcf.jp
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