「ニフレル(NIFREL)」は、株式会社海遊館が初プロデュースした、今までにない生き物との出会いを楽しめる新しい形態のミュージアムで、2015年11月にオープンしました。
ニフレルのコンセプトは「感性にふれる」。
個々の生き物たちにスポットライトを当て、生き物たちをより身近に、直感的に感じられる展示が特長です。
水族館、動物園、美術館のジャンルを超えて、まるでアートを楽しむように、生きものや自然の魅力を楽しめる工夫がされている、それが生きているミュージアム「ニフレル」です。
― 「ニフレル」のWEBサイトはどのような役割を持つのでしょうか?
「ニフレル」を多くの方に知ってもらうために、WEBサイトは重要な役割を担っています。
たとえば、旅行に出かける前には、公式ホームページでアクセス方法、営業時間、今開催されているイベント情報などを確認するでしょう?せっかく興味を持っていただけたのに、「ホームページが開かない…」となると、お客様への期待を裏切ってしまうことになります。
特に、「ニフレル」のような新しい施設の場合、多くのお客様にニフレル自体を知ってもらいたいので、ホームページに足を運んでくださるお客様はとても重要です。
― WEBサイト運営での課題などありましたか?
2015年11月のオープン時には、いろいろなメディアに取り上げられたりしたのでサイトへのアクセスが集中し、サイトが表示されないなどのトラブルもありました。この時点では、マネージド専用サーバーを利用していたので、ある程度は仕方ないかな、という感じでした。
マネージド専用サーバーではマルチドメインで「海遊館」と「ニフレル」を同じサーバーで運用していたため、どちらかのサイトにアクセスが集中すると、両方のサイトが表示されないなどの問題が発生していました。
また、マルチドメインでは1サーバーにSSLサーバー証明書は1つしか設定できなかったので、あとから設定した「ニフレル」にはSSLサーバー証明書が設定できないのも課題の一つでした。(図1)
― 「Zenlogic」はどのような用途でご利用いただいていますか?
WEBサイトの公開と、メールで利用しています。
Zenlogicへの移行をきっかけに、「海遊館」と「ニフレル」を別のサーバーに分けました。
Zenlogicでは、マルチドメインとSNI(※1)を組み合わせることで、1つのサーバーに複数のドメイン名と複数のSSLサーバー証明書を設定することも可能でしたが、アクセスが増加した場合でも、それぞれのサイトが独立した状態でより安定して表示できるようにサーバーを分けて運用することにしました。
WEBサイトはWordPress(※2)を利用して、情報更新を行っています。WordPressを利用するのは初めてだったのですが、更新作業もスムーズに行えています。
※1 SNI(Server Name Indication)
1台のサーバー(IPアドレス)に複数のSSLサーバー証明書を設定できる機能。ZenlogicではSNIを標準提供しています。
※2 Wordpress(ワードプレス)
世界中のさまざまなブログ/サイトで利用されているオープンソースのCMS。デザインテーマや機能拡張のプラグインも充実しています。
― 「Zenlogic」をご利用いただいて、使い心地はいかがでしょうか?
オープンしてから初めての夏休みを迎えたのですが、アクセスが集中してもサイトは問題なく表示されているので、とても助かっています。
今後アクセスが増えた場合にも、クラウド型レンタルサーバーなのでCPU/メモリなどを強化することもできますし、ディスク容量が追加できるというのも安心して利用できるポイントです。
サーバーのスペックを強化するためのサーバー移設をしなくていいというのはクラウド型レンタルサーバーの最大の魅力ですね。
また、管理画面のデザインが一新されてメニューなどもすっきりして“クラウド”という感じが気に入っています。とても使いやすいです。
― 今後の展望についてお聞かせください。
まだオープンして1年ほどですが、安全性を確保しつつ、生きものが暮らしやすい環境での展示を心がけています。その上で、来館していただくお客様に「ニフレル」の魅力をより知ってもらい、満足感をあげていければと考えています。
なによりお客様にさまざまな驚きや感動にふれていただき、「生きているミュージアム」を感じていただきたいと思います。
― ありがとうございました!
2016年08月30日掲載
※ 掲載内容は、本事例の掲載日時点の情報です。
※ 「WEB改ざん検知」サービスは、2022年3月31日をもってサービス提供を終了いたしました。