プレスリリース(2013年)

IDCフロンティア、クラウドサービスに新たな拠点を追加

東日本で複数の電力供給事業者を選択することが可能に

2013年05月08日

株式会社IDCフロンティア(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:中山 一郎、以下IDCフロンティア)は、クラウドコンピューティングサービスであるIDCフロンティア クラウドサービス セルフタイプ(以下、IDCFクラウド セルフタイプ)の提供元区域である東日本リージョンに新たな拠点を加え、白河ゾーンとして5月8日より提供を開始します。

東日本リージョンとして首都圏のデータセンターから提供する東京ゾーンと、白河データセンターから提供する白河ゾーンの2つのゾーンから仮想マシンの作成を自由に選べるようになります。これにより、同一クラウドのコンピューティングリソースを物理的に離すことができ、データセンターの電力供給事業者も分散させることで、利用者はシステムの可用性向上や事業継続性の確保が可能です。

また、一般的に、クラウドコンピューティングで提供拠点を複数に分ける場合は物理的な距離に比例して応答速度が遅くなることが多く、インターネットサービスでは今後増大する大量のデータや多くのセッションを扱うアプリケーションにとってレスポンスを左右する重要な要素となります。首都圏と白河データセンター間のネットワークは東京近郊に位置するデータセンターと同等の応答速度であり、拠点を分けながらも互いのゾーン間の物理的な距離を意識させない環境を利用することができます。

IDCフロンティア クラウドサービスのリージョンおよび白河ゾーン
IDCフロンティア クラウドサービスのリージョンおよび白河ゾーン

さらに、データセンター内でのハウジングや、正式提供予定の分散ストレージサービスとのインターネットを介さない拠点内での接続、利用者のオフィスと広域イーサネット/IP-VPNなどのWANとも接続することが可能で、クラウドとデータセンターのハイブリッド構成やコンピューティングとストレージの組み合わせ、またオンプレミスとクラウドの連携など幅広い利用が可能です。

白河ゾーンを使用したメインサイトとバックアップサイトの構成例
白河ゾーンを使用したメインサイトとバックアップサイトの構成例

なお、今後、IDCFクラウド セルフタイプの西日本リージョン展開と、北九州データセンターでのハウジングおよびストレージサービスとの接続も検討しています。IDCFクラウド セルフタイプ 白河ゾーンの追加に伴う特長は次の通りです。

1.東日本リージョン内での電力供給事業者分散と物理的な拠点を分けたゾーンの選択が可能
2.東京−白河間の低レイテンシ(*1)通信による白河ゾーンでのメインサイト利用
3.白河データセンター内におけるハウジングおよび分散ストレージ(予定)との接続
4.お客様オフィスからの白河ゾーンへのダイレクト接続

***

【IDCフロンティア クラウドサービスについて】
IDCフロンティアのクラウドサービスは、「世界標準クラウド」「多様なバリエーション」「日本品質の信頼性」をコンセプトに、専任担当による運用サポートを提供するマネージド型と、クラウド基盤にCloudStackを採用しWeb経由で利用者自身がITリソースを構築・管理できるセルフポータル型を提供しています。SLAもいち早く導入し、2013年4月にはパブリッククラウドとしては国内で初めて99.995%から99.999%にレベルを向上させました。マネージド型は2009年6月から東日本リージョンでの提供を開始し、2011年5月からは西日本リージョンを追加。セルフ型は2011年9月から東日本リージョンでの提供を開始しています。

【白河データセンターについて】
IDCフロンティアの白河データセンターは、外気空調方式の採用と最先端技術を集結し、世界トップレベルのエネルギー効率を実現する環境対応型の大規模データセンターです。広大な敷地により拡張が容易な地方型データセンターの特長と、郊外型データセンターと同等のネットワークレスポンスを併せ持ち、入館不要の構築・運用サービスによるハウジングとクラウドコンピューティングやストレージサービスの東日本拠点として展開しています。

IDCフロンティア 白河データセンター
IDCフロンティア 白河データセンター

以上


*1 レイテンシとは拠点間の通信の往復時間で単位はミリ秒(msec)で表され、東京−白河間のレイテンシは3.5ミリ秒前後です。一般的には拠点間の物理的な距離に比例し、東京−大阪間は10ミリ秒前後、東京−北海道・九州間では15ミリ秒前後、東京−沖縄間35ミリ秒前後と言われています(自社調べ)。

<企業情報>
【IDCフロンティアについて】(http://www.idcf.jp)
社名:株式会社IDCフロンティア(IDC Frontier Inc.)
代表者:代表取締役社長 中山 一郎
事業内容:クラウド事業、データセンター事業、ホスティング事業、IPネットワーク事業、コンサルティング、システム構築・運営、その他
株式会社IDCフロンティアは、Yahoo! JAPANグループでクラウドコンピューティングとデータセンター事業を担う戦略的子会社として、クラウド事業、データセンター事業、ホスティング事業、IPネットワーク事業、コンサルティング、システム構築・運営を事業内容とし、日本のビジネスシーンの発展と活性化を支える情報技術基盤を提供しています。長年の経験で培った高信頼データセンターを全国10か所で運用しており、SaaS/PaaS/IaaSに代表される高付加価値サービスの開発と提供に取り組み、ビジネスユーザーのクラウドコンピューティングやオープンプラットフォームの利活用を推進しています。

<サービスに関する問い合わせ先>
■IDCフロンティア カスタマーデスク
Tel:0120-26-2725(平日9:00〜17:00)
E-mail:service@idcf.jp

<リリースに関する報道機関からの問い合わせ先>
■IDCフロンティア 広報宣伝グループ
電話:03-4354-0155
メールアドレス:pr@idcf.jp
Twitter公式アカウント:idcfrontier
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