プレスリリース(2011年)

IDCフロンティア、セルフポータル型クラウドサービス「NOAH」を提供開始

世界標準のオープンソース採用で国内外のサービスと連携、仮想マシンは時間5.25円から

2011年09月20日

株式会社IDCフロンティア(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:真藤 豊、以下IDCフロンティア)は、オープンソースのクラウド基盤ソフトウェアであるCloudStack(TM)を国内で初めて採用した、クラウドコンピューティングサービス(以下、クラウドサービス)、NOAHセルフタイプ(以下、NOAH)の提供を9月20日より開始いたします。

IDCフロンティアは、国内では先駆けとなる2009年6月から、国内データセンターでIaaS型のパブリッククラウドであるNOAHの提供を開始し、複数の仮想基盤による柔軟な拡張性、SLA99.99%の高可用性と広帯域ネットワーク、専任担当による運用サポートを、マネージド型クラウドサービスとして提供してまいりました。

「世界標準クラウド」「多様なバリエーション」「日本品質の信頼性」をコンセプトに、今回新たに提供するNOAHセルフタイプは、Web経由で必要なときに必要なだけ利用者自身がITリソースを構築・管理できるサービスです。オープンソースのCloudStackをベースとして日本市場の要求にあわせた開発を行い、オープンなプラットフォームの採用と外部へのAPI公開(*1)により国内外の他クラウドサービスやオンプレミス環境とも連携可能で、東日本(首都圏)・西日本(北九州)地域での国内マルチサイト提供(*2)、SLA99.99%の高可用性ときめ細かな導入・運用サポートを提供します。

国内外の主要なクラウドサービスと比較しても、クラウドリソース管理ソフトウェアCloudPortalによるWeb上でリッチなインターフェースの画面操作を実現するポータル機能、リソース性能・状態を監視しホストの一括管理と運用が可能なNOAH WATCH、仮想マシンだけでなく専用物理マシンも加えたラインアップと従量課金の上限予算設定が可能なコスト管理機能、日次・週次・月次と3種類の定期スナップショットや履歴が残るテクニカルオンラインサポートのチケット管理など他のサービスにはない機能を有しており、ネットワーク転送料も業界最安水準となる約2〜3割安価(*3)な料金体系です。

また、ポータルは日本語・英語の二言語対応とクレジットカード決済により海外からのサービス利用も容易になっており、仮想マシンは従量と月額課金方式が選択可能で料金は時間あたり5.25円から、さらに月額の場合は従量課金よりも約1〜2割低く抑えられています。

既に欧米、アジアなど各国の大手通信事業者がCloudStackを採用した商用のクラウドサービス提供を開始しており、日本ではIDCフロンティアが初めて商用サービスとして提供します。これら、同じクラウド基盤同士での連携も可能となり、国内のみならず海外からのサービス利用拡大も目指すとともに、海外進出を検討するお客様のインフラを支え、海外展開のご支援に力を尽くしてまいります。

*1 NOAHセルフタイプのAPI提供は2011年中を予定
*2 NOAHセルフタイプの西日本(北九州)地域での提供は2012年を予定
*3 GBあたりの転送量単価の比較。段階的に単価が変わるサービスは最初に適用される料金での比較。海外サービスは1ドル78円換算での試算(当社調べ)

■仮想マシン作成からテクニカルサポートまでWeb上のポータルですべて実現
利用者がWeb上で操作を行うポータル機能には、クラウドリソース管理ソフトウェアCloudPortalをベースに開発が行われています。仮想マシン作成などのリソース構築・設定やシステムの稼動状態がひと目でわかるだけでなく、ポータルを操作するユーザの管理や操作ログの記録、テクニカルサポートのチケットステータスなどが集約されており、ITシステムの管理をポータル内で完結することができます。また、サインアップからサーバー作成まで約10分で利用可能です。

NOAHセルフタイプのポータル画面

■リソースを監視しシステム運用工数を軽減するNOAH WATCHを標準提供
サーバーを監視し瞬時に状態を把握できるセルフモニタリングサービスNOAH WATCH(Free)を無償で提供。ロードアベレージやメモリ使用率などのリソース監視、Pingやポートなどの外部監視を行い、リソース性能・状態を一覧で表示し一括管理・運用が可能です。ホストの稼働・停止のステータスにあわせた監視対象の除外設定や、アラートの発生と履歴、複数の仮想マシンの状況もグラフィカルに表示します。また、リソースの負荷に応じて自動的にシステム規模を拡大・縮小するオートスケールの提供も予定。Freeは2週間、有償版のBasicは1年分の情報を扱うことができます。

NOAHセルフタイプの監視画面(NOAH WATCH)

■仮想マシンと専用物理マシンをラインアップ
IaaS型のパブリッククラウドでありながら、仮想マシンだけでなく専用物理マシンもラインアップ。仮想マシンは複数の利用者でハードウェアを共用しますが、専用物理マシンは物理サーバーのリソースを利用者が1台丸ごと専有することができます。仮想マシンと同様に専用物理マシンもポータルから作成が可能です。

■利用状況や上限予算設定が可能なコスト管理機能
仮想マシンやネットワーク転送量などのリソース使用料金は、日次単位でポータルから課金状況を確認できます。また、対前月とのコスト比較や、あらかじめ予算の上限を設定することにより、指定した予算消化のしきい値に達すると管理者に通知メールを送信する機能など、コスト管理が容易になります。

■3種類の定期スナップショットを自動で取得可能
仮想マシンのルートディスク及びボリュームを、日次・週次・月次のタイミングで定期的なスナップショット(バックアップ)として取得することができます。取得したスナップショットはテンプレートにも変換することができ、運用管理を大幅に軽減することが可能です。

■従量と月額課金方式が選択可能、ネットワーク転送量も割安
仮想マシンは使った分だけ利用料を支払う従量課金と、1ヶ月分をまとめて支払う月額課金を選択可能です。従量料金は時間あたり5.25円から、月額は従量課金よりも約1〜2割低い3,000円からの料金設定になっており、ネットワーク転送料も月間3,240GB(月間平均10Mbps相当)まで無料、超過分も国内外の主要なクラウドサービスと比較しても約2〜3割低いGBあたり10.5 円です。

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尚、NOAHセルフタイプを支える基盤として、シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(以下、シトリックス)のクラウド基盤ソフトウェアCloudStackの他、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)、EMCジャパン株式会社(以下、EMCジャパン)、日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)の協力のもと新たに構築しております。

・シトリックス:クラウド基盤ソフトウェア、リソース管理ソフトウェア「CloudStack」、「CloudPortal」
・日本IBM:x86サーバー「IBMR System x(R)」
・EMCジャパン:ネットワークストレージ「EMC(R) CLARiX(R)」、ユニファイドストレージ「EMC Celerra」
・日本HP:ネットワークスイッチ「HP A Series」

本サービス提供開始に伴い、各社よりエンドースメントを頂戴しております。

<シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社様からのエンドースメント>
シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社は株式会社IDCフロンティア様によるNOAHセルフタイプの提供開始を歓迎いたします。
シトリックスが提供するクラウド基盤ソフトウェア「CloudStack」およびクラウドリソース管理ソフトウェア「CloudPortal」がNOAHセルフタイプに採用されることにより、柔軟性、拡張性、高可用性、広帯域ネットワークを兼ね揃えたクラウドサービスの提供を実現し、クラウドサービスの普及が促進されることを確信しています。
今後もIDCフロンティア様とともに、オープンなクラウドプラットフォームの提供を進めてまいります。

シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社
代表取締役社長
マイケル キング

<日本アイ・ビー・エム株式会社様からのエンドースメント>
日本IBMは、IDCフロンティア様のセルフポータル型クラウドサービス「NOAH」の提供開始を心より歓迎します。
世界のお客様にご利用いただいている信頼性の高いSystem xが、NOAHのクラウド基盤として、お客様に安心してお使いいただけるIT環境を提供できるものと自信を持っております。
日本IBMは今後も信頼性の高いハードウェアを提供することにより、お客様のIT環境の可用性と効率の向上をご支援するとともに、クラウドサービスを支える品質の高い基盤づくりに貢献してまいります。

日本アイ・ビー・エム株式会社
システム製品事業 専務執行役員
薮下 真平

<EMCジャパン株式会社様からのエンドースメント>
EMCジャパンは、この度、IDCフロンティア様が提供を開始したNOAHセルフタイプの発表を心より歓迎いたします。EMCのユニファイドストレージが、セルフポータル型のパブリッククラウドサービス「NOAH」を支える基盤の一役を担っていることを嬉しく思います。国内では先駆けとなるIaaS型の「NOAH」は、多くのお客様から注目され、クラウドサービスの利便性と柔軟性など多くの優位点を提供されることと確信しております。EMCが提供する堅牢で信頼性の高いユニファイドストレージにより、今後もお客様に価値あるIT基盤を提供して参ります。

EMCジャパン株式会社
代表取締役社長
山野 修

<日本ヒューレット・パッカード株式会社様からのエンドースメント>
日本ヒューレット・パッカード株式会社は、株式会社IDCフロンティア様のクラウドコンピューティングサービス「NOAHセルフタイプ」の発表を心より歓迎いたします。
「NOAHセルフタイプ」のネットワーク基盤として採用されました「HP A Series」は、先進の仮想化技術であるIRF(Intelligent Resilient Framework)テクノロジーにより、簡潔なネットワークの構成と高耐障害性の両者の実現に寄与しています。また、消費電力の面においても、高効率電源ユニット、採用部品、部品点数の最適化にて、省電力にも貢献します。
今後も日本HPはIDCフロンティア様との強固なパートナーシップのもと、総合ITベンダーとして「理想的なIT基盤の構築」を提供し、「NOAHセルフタイプ」を利用されるお客様の一層の満足度向上に貢献していきたいと考えております。

日本ヒューレット・パッカード株式会社
代表取締役 社長執行役員
小出 伸一

以上


<企業情報>
【IDCフロンティアについて】(http://www.idcf.jp)
社名:株式会社IDCフロンティア(IDC Frontier Inc.)
代表者:代表取締役社長 真藤 豊
事業内容:データセンター事業、ホスティング事業、IPネットワーク事業、コンサルティング、システム構築・運営、その他
株式会社IDCフロンティアは、日本のビジネスシーンの発展と活性化を支える情報技術基盤を提供しています。長年の経験で培った高信頼データセンターを全国9箇所で運用しており、SaaS/PaaS/IaaS に代表される高付加価値サービスの開発と提供に取り組み、ビジネスユーザーのクラウドコンピューティングやオープンプラットフォームの利活用を推進しています。

<サービスに関する問い合わせ先>
■IDCフロンティア カスタマーデスク
Tel:0120-26-2725(平日9:00〜17:00)
E-mail:service@idcf.jp

<リリースに関する報道機関からの問い合わせ先>
■IDCフロンティア 広報宣伝グループ
電話:03-4354-0155
メールアドレス:pr@idcf.jp
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